開咬の原因・舌癖
舌で前歯を押すような癖がある方は、前歯が押し出されて前方に開いてしまいます。
また、上顎前突(出っ歯)の状態も併せてみられます。
【歯が噛み合わない・開咬(かいこう)の治療】
開咬とは、歯を噛み合わせたときに前歯が噛み合わず奥歯のみで噛んでいる状態のこと、もしくは前歯だけで噛んでおり奥歯が咬んでいない状態のことです。一般的には前歯が噛んでいないことが多いです。
このような場合、前歯を噛み合わせることが難しいため食べ物をかみ切ることができません。
また、開咬は将来的に歯科疾患になるリスクが非常に高い状態ですので、出来るだけ早い矯正治療をお勧めします。正面から見ると前歯が開いているように見えることからオープンバイトとも呼ばれます。
舌で前歯を押すような癖がある方は、前歯が押し出されて前方に開いてしまいます。
また、上顎前突(出っ歯)の状態も併せてみられます。
扁桃腺炎やアレルギー性鼻炎により口呼吸が癖になっている場合も開咬の症状が見られやすくなります。
指をしゃぶったり爪を噛む癖のある方は舌癖と同じように開咬になりやすいです。
・前歯で食べ物がかみ切れない
・サ行、タ行の発音が不明瞭になる
・上下を噛み合わせても前歯の隙間から舌が見える
・常に口が軽く開いている状態になる
歯列は全ての歯でバランスよく噛むことによって咬合の力をうまく分散させます。
しかし咬合力を奥歯(もしくは前歯)のみで受ける開咬は、一部の歯に対して非常に負担がかかりやすく、将来的に歯周病やその他の歯科疾患に罹患するリスクが非常に高いです。
国内の調査において80歳以上で20本の歯が残っている、いわゆる8020の達成者の歯並びを調べたところ、開咬の症状を持った方は一人もいなかったとの報告があります。
つまり開咬は非常に歯を失いやすい状態なのです。